クワキよ、今日もがんばった!!

大学生クワキの奇行・蛮行を綴るブログ

『何者かになりたい』若者へ。落ち着いて、俺を見よ。【刮目】

人間たちよこんにちは。

 

最強トーナメントと申す者だ。

重要書類にも、最強トーナメントと署名する。

いついかなる時いかなる書類にも最強トーナメントと記し続けてきたそう!

免許証にもだ。

姓は最強トーナメント、名はφ(空集合)。

フルネームで最強トーナメント

略して最強トーナメント

訳してTHE STRONGEST TOURNAMENT. 

託してタスキ繋いでバトン。歩く姿はゼルネアス。

みんなは最強トーナメントと呼んでいる。ゆえに最強トーナメントと呼んでくれ。

 

 

お察しの通り、俺は人間ではない。とんでもない魔族であることこの上ない。

では何故!?クワキなる男のブログを借りて諸君らに語りかけるニョか?

 

ドゥレレレレレレレレレレレレレレレレレレレ…………(ドラムロール)



魔界に居場所がないからだ。

 

もうあそこに俺の居場所は存在しない。ビッグダディの夢女子くらい存在しない。

何故なら、俺がキショすぎるから。

 

驚いたかそう!最強トーナメントは魔族基準でもキショいのである。

俺がこの姿へと変貌を遂げたのは小学6年生の頃だった。

俺は家族と野球観戦へ出かけた。会場は満員。ものすごい数の魔物がひしめいていた。

そして驚くべきことに、そこにいる魔族は魔界にいる魔族のごく一部に過ぎないのであった。

自分の周りの世界、そしてその中にいる自分は、ちっぽけでつまらない、凡庸な群衆の中の一部分であることを知った俺は、ひどく打ちひしがれた……

涼宮ハルヒと全く同じ理由で、だ……

 

そして誰よりも鮮烈に、奇抜に、確固たる我を以って世界を仰天せしめるべく、俺はこの姿へと変貌したのだ!!!!!!



 

         が。

 

 

 

結局のところ、俺の手には虚しさと孤独だけが残った。

魔界は、種族間のコミュニティを重視する村社会的な性質を持っている。

そんな所で、完全な埒外のバケモノとなった俺を受け入れる場所は、

ビッグダディの夢女子界隈だけだった。つまり存在しなかった。

 

確かに俺は何者かになれたのかもしれない。街を歩けば声をかけられるし、少ないが俺のファンだという者もいた。だからなんだってんだ。

全てを捨て『何者か』になることを望んだ俺が、夢を叶えてから求めるものは、安寧と、帰属だ。

 

諸君ら人間の、特に思春期にあたる若者の中には『何者かになりたい』という願望を持つ者が多いと聞く。それを否定する気はない。

ただ、先達たる俺から言えることは____

『何者でもない』という幸せもある、ということだ。

 

お前が!普通とは違うことをして目立ちたいと思ったとき、

己の中に「やめておこう、普通に生きておこう」という抑止力が生まれることがあるだろう。

それはお前が臆病で凡庸だからではない。

社会的動物としての本能が、お前を『帰属の幸福』に繋ぎ止めようとしているのだ!

 

つまり何が言いたいかというとだな……

 





以上である。